結婚後の嫁と姑の問題
嫁と姑が仲が悪い理由
結婚というのは両性の合意があれば成立すると日本国憲法で定められていますが、実際には恋愛をしている本人同士の問題だけではありません。
結婚すると家族ぐるみで付き合わなければならないのです。
それが恋人時代との大きな違いです。
そのため家族同士で揉め事があったり、うまくいかないことも多々あります。
特に嫁と姑の問題については昔から多くの人が悩まされているようです。これはとても不思議なことであり、テレビドラマでも何度も取り上げられてきました。
ドラマの中で夫の両親との同居生活は、針の筵のように辛いシーンとして表現されていることが多いですね。
それでも近年は新婚夫婦が夫の家に同居するパターンが減りましたので、多少は緩和されているかもしれません。
では、どうして嫁と姑の仲が悪いのでしょう?
それにはお互いに相手を嫌っているからです。
まず、姑が嫁を嫌う理由として最も多いのは、自分の息子を嫁に取られてしまったという意識が働いていることが考えられます。つまり子離れが出来ていないのです。
また、嫁は義理の娘なので所詮は他人であると思い、わざと距離を置く人もいます。
そのため大事なことは自分の娘には打ち明けても、息子の嫁には黙っていることもあるのです。そして仲良くなる努力をしません。
また、中には嫁をイジメる姑がいますが、これは自分が嫁の時にイジメられたので、自分が姑になったら同じことをやり返したいという考えを持っているからだそうです。
一方、嫁が姑を嫌う理由としては、昔の古い考えを押し付けてくることなどがあげられます。
特に今は共働きで家事を分担することも珍しくありません。そのため自分の息子が掃除や洗濯をやっている姿を見て、「これは嫁がやるべきこと」だと言って口を出してくるのです。
また、服装やメイクが派手であると注意してきたり、夫婦の問題に口を挟んでくることも煙たがりますし、うるさくて嫌な存在であると感じるのです。
上手に付き合う方法
それでは嫁と姑が上手に付き合っていくにはどうしたら良いでしょう?
まず、お互いに相手の立場や考え方などを理解することが大切です。育ってきた環境が違うため価値観や生活習慣などが異なりますので、様々な衝突があるのは当然のことです。
そこで双方ともに意地を張ってしまっては解決しません。お互いに相手の話を聞いてあげる心を持つようにしましょう。
姑と馬が合わなくて悩んでいる嫁の方は、相手の良いところを見つけて褒めてあげることも1つの方法です。
例えば、人生を長く生きていますので知恵が豊富であったり、料理の腕前も熟練していることがあります。
そこで「いろんな事を知っているね」「料理が美味しいね」などと褒めて、「今度私にも教えてください」と言ってみると良いでしょう。
このように言われると悪い気をする人はいませんので、徐々に心を開いてくれるでしょう。今までより仲良くなれるかもしれません。
それに対して、嫁とうまくいかないと思っている姑の方は、あまり息子夫婦に干渉し過ぎないようにすることが大切です。
気になるのはわかりますが、あくまで夫婦2人の問題については放っておいたほうが良いでしょう。そうすれば嫁と喧嘩をする機会も減ります。
また、嫁の時代に姑にイジメられたという人は、自分と同じ辛い思いをさせないという「思いやりの心」を持って接してあげるようにしましょう。
ところで、嫁と姑が不仲であっても子供が生まれると急に関係が好転することがあるそうです。
それは姑が孫に会いたいという気持ちになりますので、嫁が孫を連れて来るのを楽しみにして、温かく迎え入れるようになるからです。
そう考えると早く孫の顔を見せてあげることが、関係を改善する有効な手段の1つかもしれませんね。